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松本清張の種族同盟

松本清張の種族同盟 湖上の偽装殺人事件(ゴールデン推理(4)) 松本清張の同名小説をドラマ化。殺人罪で告発された“渡り中居”の女と彼女を救った弁護士との愛憎を描く。千鶴子は旅館から旅館、仕事から仕事へと流れ歩く“渡り中居”。海千山千のつわものだ。そんな千鶴子に思わぬ災難がふりかかる。彼女の色気に目をつけた議員秘書に犯され、誤って崖から突き落としてしまったのだ。そして、千鶴子は逮捕されてしまうが、一人の高い野望を抱いた男が国選弁護士となり、無罪判決を勝ち取るが…。【以上、ホームドラマチャンネル広報資料より引用】小説家の阿刀田高は著書で「種族同盟」の本作の脚色を賞賛している。「<種族同盟>のテレビ化は、実にみごとなものであった。もちろん小説を映像化して絶讃を受けた映画やテレビ・ドラマは他にもたくさんあるだろう。どちらかと言えば、テレビより映画のほうによい作品が多いような気がするけれど、テレビ化だって捨てたものじゃない。名品を次々に思い出すことができる。だが、私がここでことさらに<種族同盟>を挙げるのは、作品の筋が原作から大きく変更されたにもかかわらず、見どころのある物語をあらたに創っていたからである。しかもその変更の理由が(これはあくまで私の推測ではあるけれど)――テレビ的だなあ――と思いたくなるような、けっして本質的ではないものなのに、ドラマ化された結果は本質的な条件をクリアーしていた。ありていに言えば「小説をテレビ化するとき、テレビ局の側にもいろいろ事情はあるでしょう。しかし変更するなら、このくらい、熟慮して変えてください」と、あらまほしき例として挙げたくなるのが、この<種族同盟>のテレビ・ドラマ化であった。(中略)<種族同盟>のドラマ化は、原作のエンドマークの先にたっぷりと新しいものをつけたして違和感のないものとした。付加するならば、このくらいうまく繋げてほしい。主人公を男から女へ変えるなら、ここまで工夫してほしい。小説<種族同盟>と、テレビ・ドラマ化された映像と、どちらがよいかは、むつかしい問題ではあるけれど、私としては、「小説のほうは凄味があるけれど、陰鬱だからなあ。テレビのほうがある種の女のあわれさがよく出ていて、ここちはいいね」と言いたくなってしまう。いずれにせよテレビドラマ<種族同盟>は、原作を大きく変えて、しかも充分に成功した珍しい例、と、私は特筆大書したいのである。【この項、阿刀田高著「松本清張あらかると」(1997年、中央公論社刊)より引用】」(なお、阿刀田氏の同書ではどこをどう脚色して成功したのかが詳細に記述されているが本解説では割愛している。ご興味のある方は同書を取り寄せてご高覧願いたい)

  • ANB 土 1979/05/26 21:02-22:54 単発 土曜ワイド劇場(第93回)
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  • 出演 小川真由美、高橋幸治*1、金沢碧、下条アトム(下條アトム)、加藤嘉、朝加真由美、中村竹弥、川合伸旺、進藤準、小島三児、
  • 脚本 吉田剛
  • 演出 井上昭
  • 原作 松本清張
  • 局系列 ANN
  • 制作会社 松竹、ANB
  • 音楽 津島利章

*1 高橋 幸治(たかはし こうじ)1935年06月10日(85)俳優 新潟県十日町市 新潟県立十日町高校、東洋大学経済学部卒 大学在学中、文学座俳優の宮口精二の運転手 1959 文学座研究生 1965 NHK大河ドラマ『太閤記』織田信長役に抜擢

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Last-modified: 2020-02-09 (日) 18:14:43